ワンラブ~犬系男子とツンデレ女子~




「おいマコ!!俺は認めねー!」



佐倉がズカズカと、あたし達のいる教室に入ってくる。



「お前は、その辺の野良犬で十分なんだよ!」

「なんで野良だよ?!」

「いやワン、まず犬ってとこに突っ込めよ」



もういや…(沈)



なんなのこのクラス。



「ねー鮎沢ちゃん!ワンのどこがいいの~?」

「あ、知りたい!」

「いや、だからまずね…」

「ちょっと、すでに顔赤いよ?」



聞け(怒)



「もーいい加減にして!あたし、こんな動物園の人間になんて興味ないから!」



………。



あ。



ハッとした時にはもう遅く。



教室は静まり返っていた。