「知らないよ、そんなこと」
どうしてワン?
理由はなに?
考えても考えても、出て来ることのない答え。
「じゃあなんで…」
「付き合ってるのか、って?」
「…はい」
けど気付いたことがある。
なんでかなんて分からないけど、気付けたことがある。
「理由とか理屈とか、そんなのはどーでもよくて、ただ単純にワン以外考えられないから」
そーいうこと。
難しいことは考えずに、思ったままでいい。
「…じゃ、あたし帰るね」
ワンが待ってる靴箱へと向かおうとしたあたしの腕を、安藤くんが掴む。
「なら俺も――――」
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