最初だし、そんな時間はかからないだろう。
終わったらすぐ帰って、アイスでも買ってあげればいっか。
待たせてるワンのことばかり考えていたあたしに、背後から声がかけられる。
「あ、鮎沢先輩」
あたしを先輩だなんて呼ぶ知り合いは、そうそういない。
「…昨日の?」
「安藤です」
「あぁ、安藤くん」
「同じ委員会だったんですね」
「みたいだね」
軽く言葉を交わしてから、あたしは席に座る。
安藤くんは、ほんとに“好青年”という言葉が合う人だと思う。
部活をしているのか、髪はツンツンした短髪だし、背も高い。
まぁ、一言で言えば、チャラチャラしてる佐倉とは真逆のタイプ。(←失礼。だが分かりやすい)

