ワンラブ~犬系男子とツンデレ女子~




多分、下に落ちてた布ふんずけて、滑ったんだ。



「もう…!」

「ごめん、大丈夫?!」



そうやって、眉を垂らしてあたしの顔を覗き込むから。



あたしはまた、悔しくなる。



「ちょっとワン、遅いんだけどー!安全ピン貰うのに、何分かかってんのよ?!」



……げ。



は…は…れ…!(←名前が出て来ない)



転校初日にあたしに突っ掛かってきた、派手めな子…!(←諦めた)が、教室をのぞいた。



「あ、橋野!」



そう、橋野麗奈(はしのれな)だ。



て、そんな名前なんて今どーでも…



「えーーー?!?!」



座り込むあたし達を見て、大きな声を出す彼女。



当たり前だ。



2人して教室の床に座り込んでるんだから。



「え、そうなの?!そうだったのー?!」

「いや、違…」

「だって、そーいうことよね?!」



た、頼むから大きな声出すなー(恥)!!