あたしと佐倉と麗奈が1組。
茜が3組。
ワンと高城が4組。
最初は落ち込んでたワンだけど、今は今で楽しそうだ。
それはワンの性格からしても明らか。
「あの…鮎沢先輩。一緒に写真撮ってもらえますか?」
よほどボーっとしてたのか、人が近づいていたのに気がつかなかった。
「え…?」
「あれ、まさかファンクラブ?」
「さすが鮎沢先輩~~!」
「モテモテじゃん」
男の子が1人、手には携帯を持ってあたしの顔を見ていた。
「いや、ゴメンけど写真とかは…」
「いーんじゃない?写真くらい」
「そーよ、減るもんじゃないんだし」
は?!
「ほらほら並んで!」
「ありがとうございます」
いや、あたしの意思は?!

