「だけど…鮎沢さんを観察するうちに、その…」
「本気で惚れたって訳か」
背後から聞こえた声に振り返ると、純ちゃんがいた。
その後ろには、橋野と竜と大河もいる。
「だからって、こんな事していいわけないよな?」
そう言って純ちゃんは、あの写真を図書委員長の前でヒラヒラする。
「な、なんでそれを…!!」
「んなことどーだっていいんだよ」
純ちゃんの手から写真を取り返そうと、ピョンピョン跳ねる図書委員長だけど、身長が違いすぎて届いていない。
「こんなことして、どれだけ女の子が怖い思いするか、あんた分かってんのかよ?」
「そ…それは…っ」
「ほら、もうこんなストーカーチックなことしないって約束しろよ」
純ちゃんは、写真をライターの火に近付ける。

