純ちゃんはいつも見透かす。
オレがわかりやすいのか、超能力者なのか。
真相は謎だけど。(←どう考えても前者)
「…で、お前今回はなにしたわけ?」
楽しそうに聞いてくる純ちゃんを睨みながら、
「なにも」
と事実を述べる。
本当に、どうしたんだろう稀衣ちゃん。
オレ、なんかやらかした?
それとも本当に疲れてただけ?
いや、朝ご飯の時も目合わなかったし。
「どーせお前が、無神経極まりないこと言ったんだろ」
「…うん」
そうなのかもしれない。
だとしたら、謝らないと。
「ほらほら、お迎えだぜ?」
「え?」
先ほどとは打って変わって、つまんなさげな声で言う純ちゃん。

