会計を済ませ、家に帰ろうとする。
「なんか忘れてる…」
コロッケ買ったし、忘れ物でもしたかな?
バッグの中を確認したけど、忘れ物はなし。
何か忘れ…
「…あ。」
恐る恐る振り返ると
いた。
「てめぇ、俺の存在忘れるなんて、いい度胸してやがる。」
はい。
奏様の存在をすっかり忘れておりました。
絶対怒ってる。
うん、めっちゃ眉間にしわよってるもん!
オーラが怒ってるもん!
必死に言い訳を考える。
「あぁえっと…夢中になりすぎて…!!」
必死に考えてこの言い訳。
奏様の眉間はなおらないまま。
「…すいませんでした。」
「最初からそう言え。」
…イラッとくるな、その言い方。

