「あのー…」
「んあ?」
鋭い奏の眼光が私に向けられる。
背筋が思わず伸びた。
なんつー威圧感。
「今日はもう帰らせていただきたいのですがー…」
―バッ
皆が一斉に私を見る。
何、何、私なんか変なこと言った?
「理由は?」
「タ、タイムセールが…」
「「「「「「タイムセールゥゥゥウ!?!?」」」」」」
何、何なのさ。
何でそんな驚くのさ!
「タイムセールって何?」
「さぁ…知りませんね。」
「なんかのお菓子かなぁ」
なんて会話が飛び交う。
え、この人達、タイムセール知らないの?
皆お坊ちゃんだったの?
次々に私の頭にハテナマークが浮かぶ。

