「まぁまぁさっちゃん、落ち着いて。」
ちょっと、神谷さん。
いつから私のことさっちゃんって呼んでるんだい。
「そうだよさっちー☆」
宮里さんまで。
いつからさっちーって…
「ほら、奏もさっちゃんに謝りなさい。」
「いやだね、俺悪くねーし。」
奏は私にあっかんべーをし、ぷいっとそっぽを向いてしまった。
…不覚にもかっこいい、なんて思っちゃったり。
でもやっぱむかつく。
私は奏にばれないように、奏に向かってあっかんべーをした。
「ぷっ…」
………神谷さんに笑われたよ。
「いやぁついつい…」
若干傷付いたよ。

