そーっと忍び足で近付いていく。 見つかったらきっとやばいことになるから。 わかってるなら来るなよ、とか一人でツッコミを心の中で入れた。 っし、あとちょっと! あの六人に接近していったその時 ―がしゃっ 「いったい!」 「誰だ!?」 六人に気をとられすぎて、前の障害物に気付かなかった私は 目の前の棚に激突した。 六人の視線はもちろん私。 「…誰だお前。」 …西園幸、 大ピンチでございます。