???

「…す…凄え。倒しちまいやがった。」

「やった!助かった!」

 周りから拍手喝采があがる。

「新たな伝説の誕生だ!」



「へへへ。」
 その人々の言葉に照れるヨッタ。

『まあ、まだまだだが、一応合格だな。』ごんぞの口元に笑みが浮かんだ。




「リーダー…あつし大丈夫か!誰か救急車呼んだか?」
 オデッサの一員が叫ぶ。

「こちら神奈川県警大黒出張所。大黒パーキング内で傷害事件発生。怪我人十三名、死者は出ていません。至急救急車の手配願います。」
 警官が無線で救急車を呼んだ。

 既に現場では救出作業が始まっていた。あれだけの騒ぎにも拘(かかわ)らず、死人は居ないようだった。



「良かった。誰も死ななくて。」
 ヨッタがフッと息を吐いた。

「でも、何でこんな所にレア種が居るんだろう。」
 ポゴが囁く。

「どう言う事?」
 その意味が分からず、訊ねるヨッタ。

「基本的にレア種はオリジナル種をガードするのが任務なんだ。でもここにキャミーは居ないみたいだし。目的が見えないよ。」
 訝しげに答えるポゴ。

「はぐれたんじゃないの?」

「うーん。」