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「でもどうして、ザーラ星人が現われたんだろ。オリジナルのキャミーは倒した筈じゃないか。」
 驀進(ばくしん)するハイラックスの車内、ヨッタが訊ねた。

「あいつ等、ザーラ星人のオリジナル種は恐ろしく打たれ強い、つまり不死身なんだ。」
 ごんぞが答えた。

「そうなんだよ。殴れば痛がるし、倒れもする。でも数時間後には復活しちゃうんだ。」
 ポゴも答えた。

「マジかよ。じゃあキャミーもどこかで生きてるんだ。」
 余りの事にヨッタが言った。

『君の会社でね。』ポゴが思った。

「今度のレア種はパーキングで大暴れしてるらしい。だがまだ殺しはしてないらしいな。」
 ごんぞが言った。


 そうこうしているうちに、車は大黒パーキングに辿り着いた。


「ヨッタ。かつら…ちゃんと装着してけよ。」
ごんぞが言った。

「分かってるよ。もう、格好悪いよな。」
 ヨッタは渋々承知する。

 そして“英雄(ヒーロー)の装備品”、かつらを装着した。