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「貴ボン!ここに居たんだ。…あ!それと、ごんぞ悪いね待たせて。」
 ヨッタが現われた。

『あらいぐま?…ヨッタだ。…緊張感ない顔。』 調子の狂う二人。

「…まあ、ヨッタの知り合いなら許してやるよ。」

「…そいつは悪いな。ありがとよ。」
 運の良い貴ボンだった。

「貴ボン。京子が探してたぞ。賞品どうしたって。」
 ヨッタが言った。

「あ!そうだよ。今、取りに帰るとこなんだよ。それじゃな。」
 貴ボンは去っていった。

「俺達も、いくぞ。」
 ごんぞが車に乗り込んだ。

「うん。」
 そしてヨッタも乗り込む。


 ハイラックスは港湾沿いの道をひた走って行った。