???

「…わりい。…その笑顔が気に食わくてな…」

「ガダガバ。」
 片隅で、子猫の様に震えるトランク。

「さてと、これで一見落着だな。」
 ジャスが、大型モニターに映るヨッタを見つめ言った。

「おい、そこの筋肉バカ、さっさとこの戦艦、宇宙の果てに持っていけ。」
 そしてトランクに言った。

「ガガイ!」
その言葉に、トランクはシメジの肩を揺すり起こす。

 その様子を見て、ジャスが踵(きびす)を返した。

 ウイーンウイーンウイーン。

 突然、警告音が響きだした。

「なにぃーっ!ソドムは潰した筈。どう言う事だ!」
 それに反応し、ジャスが振り返った。

 シメジも意識を取り戻し起き上がる。

「こ…これは?」
 そして操作席に移動し、何やら操作し始める。
「…舵(かじ)が効かない…浮力装置が壊れている?デットーリー!騙したのですか。」
 そして叫んだ。



「見てください!あの船、少しづつ落ちてきてるような…」
 紫織がアスラを指差した。

「本当だ!どうして…」
 京子が捻(ひね)りだすように呟いた。

 バーン!ガガガス…

 突然、アスラのあちこちから爆発が起こりだした!