「キャミー!何してるのです。まさか、わざと外したのでは無いでしょうね。」
 シメジが声を荒げる。

「ちょ…ちょんな事無いでちゅよ。…不良品なんでちゅ。」
 キャミーは、首を横にガンガン振り弁解する。

「…分かりました。私がソドムを投下します。」
 言ってシメジが席を立った。

「シメジ。…でも無理でちゅよ。…難しいんでちゅよ。…この照準。」
 しかし席をゆずろうとしないキャミー。

「ええい、どくのです!」
 シメジがキャミーを押し退けた。


「さあ、恐怖のソドム第二弾です。」
 シメジがボタンを押した。

 ウイーンウイーン。



「残念だったな。デットーリー。」
 ヨッタは、デットーリーを見上げる。

「チッ。…だが時間が少し延びたに過ぎない。」
 デットーリーが言った。

 それと共鳴するかのように、アスラより再び青白き三本の線が照射された。


「ま…またあの爆弾だぞ!」
 ソドムの威力を見せ付けられた人々が、必死で逃げ惑う!


「それに…貴様の命もここまでだ!」
 デットーリーが左腕を振りかぶる。そのままヨッタ目がけ叩き落とす!

「危ねえ!」
 ヨッタは身を転がし避ける。

 グアーン!

 拳がアスラに叩き込まれた。巨大なアスラがガタガタとぐらつく。

「な…何だよ?船を壊す気か。でも、あんなのが当たったら…」
 震えに襲われるヨッタ。