???

「うらぁ!今度はこっちか。」
 ジャスの攻撃が続く。それでも、アスラの無差別攻撃は止まない。


「まったく、いい加減にしろよ。」

 その時、アスラの最下層部から光が放たれた。

「ん?…誰か降りてくるのか…」
 ジャスの視線が注がれる。

「…ガブブバァー…」
 その光に導かれ、トランクが現われた。その体が腹巻の力で宙に浮き出す。

 右手には、“虎政宗大吟醸”と書かれた“十升ビン”が握られていた。

「何だお前か。どうした、仲間外れか?」
 ジャスはトランクを見据えた。

「ヂガァ!ブヂノベズ!」
 トランクは身を奮い、ジャス目がけて十升ビンを振りかざした。

「へぇー。俺とやろうってのか?」
 ジャスは軽くそれを避ける。


 続け様に、十升ビンをブンブン振り回すトランク。スイスイと避けるジャス。

 更にその間も、アスラからの“ジャスを狙って”の攻撃は続く。


「ガァガァガァ…」
 やがてトランクの攻撃が止み、肩で息急き切り始めた。

「どうしたもう終わりか?」
 ジャスは余裕の表情を浮かべる。