???

「…ソフィア…」
 不意にザイーテンが呟いた。

「ザイーテンさん…苦しんでいるのね…」
 京子はその横顔を眺めた。


 そして辺りを見回した。巨大な母艦の影に包み込まれる中、逃げ惑う人々、壊塵(かいじん)と化す街並。そして目の前で必死に戦う金髪の男。

 それらが、その心を突き動かした!



「本気で来て!…私の事は良いから…私もろとも、この人を倒して!」
 そしてヨッタに向かって叫んだ。

「え?何故だ…京子!!」
 ヨッタの狂おしい叫びが響いた。

「ぐ…ぐわーっ!」
 ザイーテンが頭を抱える。ヘットギアから、激しい放電があがる。思考が悲鳴をあげだす。


「ごめんなさい…私が付いているから…」
 京子がザイーテンの体をさすった。

「バウァー!」
 それでも、狂った呪縛は止める術が無い。ザイーテンは真直ぐヨッタを狙い、飛び出した。

「ザイーテン、やめろーっ!」
 ヨッタが戦闘態勢を崩し待ち構えた。

「ヨッタ!?」
 ポゴはヨッタを見つめる。



 ヨッタの顔から迷いがかき消えた!