???

「何だ…あれ…」
 倒れたままの千秋が呆然と空を眺める。

「う…嘘だろ?」

「俺達は夢でも見てるのか…」

 多くの人々が空を眺める。あるものはがっくりと膝を折り、またあるものは涙を流し呆然と立ち尽くす。


「凄ぇ!また見ちゃったよ」
 何故かはしゃぐヨッタ。


「…どう言う事だ、まだ二日残ってる筈。…デットーリー!!」
 ジャスが吠えた!



 港の上空には、全長二キロ程の巨大な“戦艦”が浮かんでいた。

 それはヨッタが落としたザーラ星団の母艦よりも、一回り大きなヴェスタ帝国の戦艦“アスラ”だった!



「ヴェスタ帝国戦艦アスラか。あの大戦の、初期の戦艦じゃないか…」
 ごんぞの額に汗が流れる。


「ファファファ。機は熟した。予定を早めてこれより、地球征服を開始する!」
 デットーリーの声が港街にとどろいた。


 間髪入れず、アスラの脇腹から青白い光が放たれる。

 ビビガーン!

 その光が、公園通り沿いのホテルに直撃した。

 ガゴーン!

 ホテルが、オモチャの様に崩れ落ちた!