その頃、ジャスの姿が海を臨(のぞ)む公園にあった。

 真っ青に広がる青空の下、公園には多くの人々が訪れていた。


「やだ、あの人夏なのに皮ジャン着てる。頭おかしいのかしら?」

「マルオ、駄目よ近づいちゃ!」

「格好いいのに、だいなしー!」

 通りがかる人々が囁く。


 …確かに夏の太陽の下、黒皮で武装したジャスの姿は異様だ。


『くそぅ!俺はスーパーヒーローだぞ。…まだか、ザイーテン!』人々の視線が痛いジャスだった。