「死者752名、それがザイーテンの罪。…その後、ザイーテンはおとなしく銀河パトロールに捕らえられ、懲役七百万年の刑となった。」
 ごんぞは窓の外を眺めた。窓の外は青空が広がっている。

「…愛の為…そこまで…」
 ヨッタはザイーテンの凄さに言葉を失う。

「平和な日本じゃ、信じられないだろ?…でも、それがこの宇宙の実情さ。」
 ポゴの静かな声が響いた。ゴクリと唾を飲むヨッタ。


「その後マジェスタの働きかけで、シャガール星団とリザード連合国の戦争は、回避された。そしてマジェスタの評決も、十三評議会の独立国家を認めるというもので解決したんだ。」
 ごんぞが言った。

「どうする?ヨッタ、あいつは半端な覚悟じゃ倒せないよ。本気の覚悟と強い意志を持たないと。」
 ポゴが訊ねた。


「行くさ。俺が京子を助けなきゃ。」
 ヨッタの決意が固まった。

「よし、それでこそ英雄(ヒーロー)だ。」
 ごんぞがヨッタの肩を叩いた。