???

「な…何だとぉ!」

 ヨッタの行動により、ジャスの掴む金髪のかつらが外れた!

 その視界が開ける!

 ヘッドライトが射し込む。大型トラックの巨影が襲って来た!

 ダーン!ギャギャギャ!

 ジャスの顔面が、トラックに強(したた)かに叩き打たれた!

 ドサッ。そして湾岸線上にその身を投げ出す。


 ヨッタは辛うじて着地する。しかし、フッと座り込み、体の色が元に戻った!既に記憶は飛んでいた。

 「な…また人が…今度は二人だぞ!」
 野次馬達の目が二人に注がれた。


「お…おい、あんた、大丈夫か!死んじゃ無いよな。」
 大型トラックのドライバーが慌ててジャスに近づく。


 ジャスがヨロヨロとその身をもたげた。

「こ…これは、かつら!…偽物(フエィク)か!?…貴様!偽英雄(にせヒーロー)の分際で、この俺に何をした!!」
 そして体全体で叫んだ!

 それと同時に、羽織るアロハシャツが大きくなびく。そして吹き飛んだ。

 ジャスの背中に女神の姿が浮かびあがる!!

 ピカーッ!その女神から、幾多の銀色の光が放たれた!

「うわっ!目が。…」
 野次馬達の視界がその光で潰される。