???

 スカッ。

「?…アレ…」
 しかしジークレの攻撃は空を切った。隼人の姿が消えていたのだ!


「隼人、どこに?」

「…!あそこだ!」

 隼人は数メートル離れた地点で座っていた。


 そしてその後ろでは、くっきーが隼人の服の襟首を噛み上げていた。


「…イヌ!」
 怒り狂うジークレは隼人とくっきー目がけ、再び突進して来る!


 ドバーン!


 不意の力で、ジークレの巨躯(きょく)が数メートル転げ飛んだ!

「ナ…ナニ!?」
 ジークレは唖然として前を見つめた。目の前には砂煙が舞っている!


「良くやった、羅愚那勒。…隼人さん、後は俺が引き継ぐよ。」

 砂煙が途切れた。そこに立っていたのは貴ボンだった!