???

「お前はさっきの奴か?帽子はどうした!」
 ヨッタは気付いた。そこに居るのは、帽子こそかぶってないものの、アロハシャツの男だと。


 湾岸線のブルーの照明に照らされ、男の銀色の髪が妖しくなびいた。


 ポゴが男を見据える。

「あ…!まさか…ジャス!!」
 そして叫んだ!


 その男はまさしくジャスだった。


「俺の名を知っているのか。」
 ジャスは顔を上げ、ポゴを睨む。

「あんたが…何故こんな事を!」

「へえー。お前、人工心臓種族か。だとすると、あんたは。」
 ジャスがヨッタ見据えた。妖しく、全てを吸い込むかと思われる程、深く澄んだ瞳だった。

「お…俺は英雄(ヒーロー)だ!」
 ヨッタが叫んだ。

「そうか…まいったな。あいつら英雄(ヒーロー)殺しを、依頼しやがったのか。」

「ねえ、ジャス。もう止めようよ。こんな事したって…」
 ポゴが言った。

「駄目だ。一度受けた依頼は断れねえ。それに“ぼうや”あんた、英雄(ヒーロー)にしては弱すぎる。今ここで、俺が倒してやった方がこの地球の為だ!」
 ジャスが叫んだ!


「俺を倒すだって?俺は英雄(ヒーロー)だぞ。」
 ヨッタはいきり立ち、ジャスに殴りかかる。

 しかしジャスは、ひらりと身を返し空に舞った。


「ははは。なら決着を付けよう。場所は、あの橋にしよう。おまえの墓標(ぼひょう)に丁度良い。」
 ジャスが指差した。そして青白い空に消えて行った。


 最後の決着の場。それは



 横浜ベイブリッジ!