「キャー!怖い暗い!キャー!」 慌てて玲君にしがみつく。 あたし雷と暗いところダメなんだよ!! 「二宮落ち着け。停電だ」 「ぃや…怖い!」 玲君のお腹にギューっと顔を押し付ける。 早く電気付けーーー!! 「あ、電気ついた」 「本当!?」 ガバッ顔を上げると、玲君の顔が目の前にあった。 「うわぁ!」 「大丈夫?」 そうだった…あたし玲君に抱きついてたんだ。 うわぁ…恥ずかしい。 照れた顔を隠しながら、小さな声で 「ごめんなさい」 と謝った。