......ハァハァ
乱れた息を落ち着かせて、グッと扉に手をかけた。


ガラッ


扉を開けると......いた。彼だ。
いつもの窓際の日当たりのいい席に座っている。


あれは、テスト前......
私は、勉強をするために初めて図書室に来た。

「......あれ?...誰かいる...」
暖かそうな、窓際で本を読んでいる。
私は、少し離れた席に座って勉強を始めた....

......でも、できない!!


だってだって、すごくキレイな顔してるんだもん!!
黒い髪に、長いまつげ、形のいい唇.....

気づいたら、勉強なんてそっちのけで、彼ばかり
チラチラと見てしまっていた。


そして、彼に会いたくて図書室に通った。
次の日も、また次の日も......


そして、今日も。