本気でハマった女

そんな場面を見てもヒロに言えなかった。

あの時の私は、1人になるのが怖くて…


そんなある日ヒロの店に同伴した日だった…


「実夢!!お前なにしてんだ!?」


「亮…」


「は?なんだよお前?実夢の知り合いか?」


亮は、ヒロの胸ぐらを掴んで
「こいつは、俺の大事な妹だ!!」



そう言って、私の手を取り引っ張り出した。ヒロは、なにか叫んでいたが…なにを叫んでいたか分からない。


「亮痛いよ!」


「お前なにしてるか分かってんのか?仕事も毎回遅刻してこれか?」


「……」


「なんか、変だと思ったんだよ。お前が遅刻毎回してるって聞いて。調べさせてもらったからな!」


「だって……」


「あいつは、止めとけ。他にも女がいる。騙されてんだよ。」


そんなの知ってるよ…
でも…1人は、寂しい。