本気でハマった女

ヒロと透とりなは、あれに乗りたいこれに乗りたい次は、あれとホントに…疲れる…
実夢体力なさ過ぎかな?
でも、人が多いと具合悪くなってくる…
「ちょ!実夢危ないから!」
いつの間にかヒロは、実夢と呼ぶようになった。


別にいいけど…
なに?この右手?



「ヒロ?なにこの右手?」



「ん?危ないから手繋いでるだけだけど?」

「いやでも…」


「実夢?体調悪いでしょ?あっち行って休む?」


「え?いや…大丈夫だよ。」


「大丈夫じゃないでしょ?顔色悪いし…それにりなちゃんは、透と2人きりになりたいと思うよ(笑)俺もだけど(笑)」


「……じゃあ休憩する…」


「あそこに行こう!人少なそうだし。」


あれあの場所って…
家族で来た時にやっぱり実夢が体調悪くなって両親が困ってた時、亮が見つけて来てくれた静かな場所…
あの時と変わらない場所…
なんで、今実夢一人なんだろ…
あれ?実夢泣いてる?