『実夢寝たん?』
するとすぐに返事が返ってきた。


『寝たふり笑っ あとは、考えてたの。どこから…魁に話そうかなって。』


『いいで?無理しなくて。』


『無理してないよ笑っ ただ…魁が話し聞いて、実夢のこと嫌いにならないか不安…』
俺は、実夢の頭に手をおいて、頭をなでた。


『実夢が解らないぐらい俺想ってると思うで?せや!実夢の得意料理が食べたいんやけど!!』
すると実夢は、ガバッと俺から離れて


『実夢…得意ない…』


『料理どうしてるん?』


『亮が料理作るの。家族は、毎日一緒にご飯食べるんだ!とか言って、体調悪い時と亮がどうしても忙しくて帰ってこれない時以外は、亮が毎日作るから…』
意外な一面やな?そう言えば…昔亮が言ってたな。亮が19歳の時に両親を交通事故で亡くして、亮は、水商売の世界に入ってナンバー1になった。それは、妹を学校に行かせる為だって…


『卵を使った料理がいいな。』


『オムライスと亮に教えてもらった野菜スープ作る♪』
そんな話しをしていると池袋の西口に着いた。
意外に近いんやなーそんことを思って実夢がタクシーの運転手に道を指示して実夢と亮のマンションに到着した。