「今年のホストイケメンコンテスト魁出場するの?するなら、私応援するね!」

そういえばそういう時期やな~
「でないやろ?」

「えーでないんだ。なんか、ショック。今日も実夢ちゃんのこと迎えに行くの?」

「あぁ。迎えに行くで?1人で帰らすとか危ないやろ。」

「私実夢ちゃんと話してみたい♪会わせてよ♪」
何言ってるんやこいつ?
こいつの名前は、まき。パニーニに移籍した日からの客。でも、何を考えているかイマイチ読めないやつや。

「会わせられんわ!!実夢が嫌がるやろ。」

「だって、ただのお客さんなんだからいいじゃない!!なんか、都合悪いの?」

「俺は、実夢が嫌がる事したないだけや」
なーんだつまらないな。会いたいのにってぎゃんぎゃん言っていたけど無視や。面倒やん。

ラストオーダーをすませ、今日はラスソンを俺が歌った。
ほんまに疲れた一日や。
俺は、客を送り出しして、事務所に戻り宮川から今日の売上表と伝票、売上を受け取って店をでた。
これは、亮からの決め事で家でやる事ってなっている。それは、実夢とのすれ違いの時間を作らないためだろう。
エレベーターを待って1Fまで降りるとエレベーター前に実夢が立っていた。