「ごめんな!待たせたな。で、相談ってどうした?」
19歳の未成年、剛。亮に憧れて入ってきた従業員だ。

「すみません。時間頂いて…」

「気にするな笑 で、どうしたん?」

「俺…風俗嬢のこと好きになっちゃったみたいなんです。」

「それって客か?」

「違います。一ヶ月前に店の近くで疼くまって座ってる所を声かけました。他のやつには、関わらない方がいいって言われたんですが…ほっとけなくて…ホストやってていいのかな?って思い始めちゃって…どうして代表は、彼女がいるのにホスト続けてるんですか?」
まぁ俺もそう思ってるで?

「俺か?俺の彼女のこと知ってるか?」

「はい!亮さんの妹の実夢さんですよね!」


「実夢のためってのもあるで?あいつの兄貴が凄い人やから、それに並ぶためやな~あとどこまでできるのか、知りたいからやな。」


「それだけですか?」


「せやな。今は、それだけやな。ごめんな?なんの答えにならへんで。」

「いえ!話し聞いてもらえただけでも嬉しかったです。また話し聞いてくれますか?」

「あぁ!また聞いたる!上手く行くといいな。」
剛は、笑顔で事務所をでていったと同時にライトが入ってきた。

「魁~剛の好きな子誰だか、知ってる?」

「知るわけないやろ!あいつ辞めそうやな。」

「なんでも、相当綺麗な子らしいよ?」

「興味ないわ笑」

「実夢ちゃん一筋だもんな~俺も実夢ちゃんみたいな彼女欲しい。」

「実夢みたいな女そうそういないからな。」
じゃあ実夢ちゃん譲ってよとか言ってるライトをほって俺は、店内に移動した。
代表取締役になってから、また客が増えてきたのは確かや。
正直痛い客もいるし、実夢とのことを理解して応援してくれてるお客もいる。