チャイムが鳴り、 先生はおぼつかない足取りで教室を出ていった。 みんなは静かに一時間目の授業の用意をしはじめた。 一時間の始まりを告げるチャイムが鳴った。 …5分経った。 先生は来ない。 …10分経った。 まだ先生は来ない。 「義昭くんが死んでくれたから、授業ねぇのかもな、ははは!!」「章人ー、ちょっと抜けねぇか?」「いいぜ」 水野たちは席を立って入口に向かった。