……ヒタヒタ 俺は奇妙な音を聞いた。 何か、 何かが、 こちらに向かってきている。 その音は、 徐々に大きくなっていく。 ヒタヒタ ヒタヒタ…… …………止まった。 何かが、 一番右のシャワールームの前に足を止めた。 心臓が激しく波を打つ。 ……キィ 戸が引かれた。 しかしそこには誰もいない。 でもその隣は…