その後少しして、
紗英子が泣き止んだ。
まだちょっと興奮した感じがしたが、
命をかけたゲームという自覚が改めて芽生えたのか、
それ以上泣いたりしなかった。
携帯を開くと、
残り時間が表示された。
ゲームが始まって僅か10分足らずだが、
俺も紗英子も、
体力的にも精神的にも、
まいってきていた。
プルルルルル
!!
静寂を突き破って、
俺の携帯の着信音がシャワールーム全体に響き渡った。
しまった、マナーモードにし忘れていた。
急いで携帯を開くと、
新着メールがあった。
…一体こんなときに誰がメールなんかを。
少々呆れてメールを開いてみた。

