シャワールームに着いた。 人がいる気配はなかった。 一畳半ほどの狭いスペースに、 俺と紗英子は体をくっつけて隠れた。 ……ヤバいな、 この状況は。 俺も男という生物に生まれた以上、 密室に紗英子とふたり、 という状況に耐えられるのも時間の問題である。 「雅也」 紗英子は怖がって俺に身を擦り寄せるてくるが、 俺のは、 もう限界に近かった。 「紗英子…」 俺の理性が切れかけた、 その時だった。