「は、くだらねぇ。なにがかくれんぼだ、お前ら信じてんのか、コイツの話。」 康介が唾を吐いた。 「アホくせぇから先帰るわ、じゃな」 康介は汚れた通学カバンを右肩にかけて、教室のドアを乱暴に開けて、出ていってしまった。 「おい、康介、まてよ」 俺は急いで康介を止めようと追いかけた。