『……………では、いよいよ明日が出発になるわけなのでくれぐれも遅刻することのないように。』

キンコーン…カーンコン……

『…は!?明日??』

チャイムがなり、私は思考回復した。

『以上。すぐに下校するように』

ちょっちょっと待って下さい!!
え…明日??
林間、明日から??
え…あの、いや無理です!!
あれ?あれ〜???

頭の中がグルグル……。
思考低下&混乱中

『ねぇ、ミヤ……』

『ん?どうした??』

『林間ってさー…』

『うん!!明日だね♪やっぱり楽しみだなぁ♪最終日のキャンプファイヤーとか……あ!夜はいっぱい話そうね!?サクっ…』

ミヤの話しは最後まで私の耳には入っていなかった
唯一入っていたのは、最初の言葉…
……なんて言ってたっけ??
あぁ、『明日だね♪』だ。

『どうしたの!?サクラ!!』

ふとミヤを見ると、今にも泣き出しそうな顔で私を見ているミヤがいた。

『えっ!?あっ…』

『具合悪い?きゅっ救急車をっ!?』

『いやっ、ちがっ…ミヤ……』

『あぁっ!!だめだよ動いちゃ…今あたしがなんとかするからね!?』

う〜んと…心配してくれてありがとう。
大丈夫だから落ち着いて下さい!!
さすがは天然姫の名をもつ宮下サン…。
救急車は行き過ぎかな☆

『大丈夫だよ♪ミヤっ!!大丈夫だから…』

『でっででででも…』

『桜井綾菜はいつでも元気です☆』

『ほんとう??』

『うんっ♪』

『良かったぁ♪…びっくりしたぁ〜』

『うん。ごめんね…』

……あれ??なんか忘れてる気が…
あっ!!林間だー!!
明日だー!!

『はぁ〜↓↓』

『え、なに?なんで??どうしたの〜!?』

『林間…明日。』

『あっ…もしかして忘れてた??』

『うん……』

『たっ楽しむだけ楽しもうよ!!』

『…そだね』

『じゃぁ、また明日〜♪』

『うん♪明日ー』




明日。
あーぁ、憂鬱…。