歪んだお姫様の御伽噺









「シシシ…
今度は白雪姫の世界かい?」




「チェシャ猫…」




「なんでいるの?」




「冷たいなあ…
別にいいじゃないか」




「私、ネコは好きだけどあなたは嫌いよ。
ナソナゾばっかり出して私を惑わして楽しむんだもの」







「アリス、もしかして俺のこと思い出した?」












「…え?」








「チェシャ猫!!」




「…私、なに言ってんだろう…
私ね、あなたに会ったのは二回目だよね?」








「さあ…どうかな?」












チェシャ猫はニヤリと笑うと煙のように消えていった





そうすると口だけ残って

「また後で、アリス」



と言って消えていった