「何か用ですろうか?」と長次郎は聞いた



「うん、用っちゅう事じゃないけんど
以蔵さんが勝先生を剣客から見事守ってくれたがやと
俺は嬉ゅうて、嬉ゅうて、やはり以蔵さんを先生の護衛にして良かったと思うがじゃ」




「ほ~っ流石は以蔵さんですのう」と長次郎は笑った



「その顔じゃ、長次郎おまんも今となっては立派な志士じゃ落ち込んじょる場合かえ」


竜馬はポンっと長次郎の背中を叩き励ました