ただ、ただ柚子の話を真剣に聞いていた
「何も手に付かなくなってました…気づいたときには私…大切なものを自分で壊してしまってました…」
柚子の表情は暗くなっていた
「でも、私もっと大きなものをつかめたように思えるんです!知らなかったことを知ることができた…いろんな事を考えることができた…」
柚子は悠斗を見つめた
「悠斗先輩…ありがとうございます!私、先輩に本当にお礼が言いたくて…先輩のおかけで私変わることができました!!」
「俺…別に何もしてないよ」
やっと悠斗は口を開いた
「それでも私はそう思うんです♪」
柚子はステージから飛び降りた
少し歩き
振り返った

