今は長く感じられた…

本当に同じ道のりなのだろうか…

悠斗と帰っていた日々を思い出してしまっていた

いつも隣にいてくれた

たわいのない会話をしながら

だがとても楽しい一時だった…

自分がどれほど悠斗を好きだったかよくわかった

気付かぬうちに涙が頬をつたっていた…

しかし柚子の目はしっかりと前を見ていた

もう立ち止まらず

前に進む

今できることを精一杯やるのだと…

―…次の日―

教室ではみんなが気にかけてくれた

「部活どうだった…?」

「辞めなくては良かった…でも私の頑張り次第なんだぁ…」

「そっかぁ…」

「でも私、頑張るよ!せっかくチャンスもらえたし!バスケ続けたいから!!それにみんながいてくれるから…♪」

みんなは口々に

「柚子、頑張んなよ♪」

柚子の顔はとてもやる気に満ちていた