----------------- 「う〜ん、あの子はいまいち、こっちのこっちの子はパス」 校門近くに植えてある楠木によじ登り、双眼鏡片手に新入生を物色する一人の少女。 狙うはある要素を持つ女の子。 「なかなかいないわねぇ……でも諦めるわけにはいかないよ!なんとしても──」 少女の手が止まる。 「ふふふ、見ぃつけたぁ」 この少女は一体、何者なのだろうか。 その正体はのちに明かすことにしよう。