翔と二人でしゃべっていると、雄大もセットして部屋に入ってきたから練習の続き。
ビシバシやられてくたくた…。なのに、次は雑誌の撮影とインタビュー。
ぐったりしながら
「アイドルって体力いるね。」
なんて言ったら翔は
「着くまで寝ててイーよ。」
って言ってくれた。
お言葉に甘えて翔の肩を借り、車内の中で寝息をたて始める。
車でよかったあなんて、安心してしまう。
俺はすやすやと眠っていた。
* * *
「こいつ寝顔かわいー」
そうやって、俺はまことのほっぺをつっついた。
まつげ長いし、なんか女の子みたいだな~。
なーんて、思ってたら…
「黙れ。やめろ。」
助手席に座っていた茂人が、普段は出さないような声でこちらを睨みながら言ってきた。


