「美里ちゃん!起きて!」 「わっ!」 目を開けると、竹内さんの顔が目の前にあった。 俺はソファーの上で寝ていたらしい。 お腹にかかっている毛布をとり、起き上がる。 「みんなは?」 寝おきだから、少し声が低い。 「帰ったよ。今、10時だし」 時計を見ると、10時17分を示していた。 竹内さんはそっと俺を抱き抱え、タクシーに乗せた。