自己紹介を終えたうちたちは、仲良くおしゃべりしてた。
なんか、この三人とはすごく気が合う。
胸がホッとして、なんだか安心する。
とても心地よい。
いつのまにかうちは、隼人の肩で寝ていた。
「あーあ。こいつ寝ちまったな!けど、こんなに気が合うやつ俺いねぇかも。」
翔がひじをつき、まさとの寝顔を見ながら言った。
「珍しいな。お前、最近悪口ばっかり言ってたろ?まぢ、こっちが迷惑だわ。」
しかめっ面顔で雄大が言った。
「みんなうざいねん…自分が偉いって絶対思っとる。」
「あーそー。ま、この前の悪口先輩に言っといたから♪」
「なっ!?それはないやろ!」
そんな騒がしい部屋のなか、茂人は1人落ち着きを無くしていた。
(こいつ、女なんだよな…。こんなところで寝るなよ。)
「あれ?茂人、顔どーしたん?」
そう言われて自分の顔に手をそえてみる。
!?
自分の顔はほんのり熱かった。
俺…もしかして、こいつのこと?
ってあるわけないか…
俺はもしこいつのことを好きになったとしても、雪のことを忘れることは出来ない…。
許されないんだ。


