ライブが終わり、竹内さんが拾ったタクシーでどこかへと向かう。 静かだった車内で、いきなり竹内さんが口を開いた。 「美里ちゃん。アイドルになる覚悟はあるね!」 急に真剣な顔になるので、思わず「はい…」と言ってしまった。 「そうか!ありがとう!」 竹内さんはニッコリと笑い、うちの手をとった。 それがすごく恥ずかしくて、顔が真っ赤になってしまった。 「お客さん、着きました。」