そうして、うちは
学校をでていった。

外はさすがに暑い。
セミが大きなこえで
合唱してる。

「アイスたべてこッ」

独り言のようにそう言って歩く足を大きなビルとかがある
街の方へ向けた。

うちは、東京に
住んでいたし遊ぶところなんてたくさんあった。

けど、それを楽しめないのはうちに友達がいないからだ。

こんな性格にもなれば
友達なんてよってこないだろう。

でも、そんなうちにも
大切な人はいる。

「美里ー。どうした?こんな時間に…」

「裕也!」

「お前、今日は補習で先生に無理矢理つれてかれてたじゃんか。俺との、デートすっぽかしてただですむとおもうなよ~。」

そうやって、無邪気な笑顔を見せるのは一個上の彼氏。

一年くらいまえから、付き合っていてもうすぐ一周年だ。