ちよこれいと!





やっと終わり、俺達はアトラクションから降りた。



「…………………」


「大丈夫か?まさと」


ぐったりしてる俺に話しかけてくる翔。
右手にはお茶があり、わざわざ買ってきてくれたらしい。


「ありがとう。翔」



「べっべつに…………ちくしょう!キュンキュンするんはなぜなんや!」



「え?聞こえなかった。何?」


ゴニョゴニョなにいってんだか。
すると、翔は俺の目の前に背中を見せしゃがみこんだ。



「ほらっ」

「へ?」


これは…………
おんぶしてくれんの?


翔は早くしろ、と言わんばかりに顔をしかめっ面にしている。