「お、おおお、俺。高所恐怖症だったあぁぁぁぁ!」 ダンボはそんな俺を無視するかのように、どんどん上へと上がっていく。 「翔…?」 「何?てか、大丈夫か?」 「あのさ……怖いから、手握っててもいい?」 「……………」 あれ? やっぱり、嫌だったのかな… そう思った瞬間 「終わるまでな。」 俺の右手はしっかりと、翔が掴んでくれていた。