ずんずんずん!
とうちのほうに近づいてくる



えっ!なに?
なんかしたっけ?


翔との顔の近さが、あと10センチ程度のところで翔は言った。


「お前ずりぃ。目立ちやがって……俺よりも歓声を浴びるとは何事だー!!」


「お前もだ!あいなんとかを言っただけなのに……」


今度はうちから向きを変え、茂人を指差す。



そんなに目立ちたいんかい……

多分、これ思ったのうちだけじゃねえな。


だって、雄大も茂人もあきれた顔で翔のことを見ているから。


「バカか」

「バカ」

「バカだな」


「う!そ、そんな3人して言わなくても……」



そのあと、翔はいじけて部屋の隅にいってしまった。